買ったのはKalitaのクラシックミルっていうやつ。
コンパクトで、使わないときはテーブルの隅に
置いてあるけど、たたずまいが、アンティークな感じがあり気に入っている。
一日にインスタントコーヒーを何杯も飲んでいたころは、飲む過ぎが原因でか、時に胸やけのようなものが起きて、
胃に負担があるような気がしたが、豆を挽いて飲むようになってからはそれはない。
個人的な感想になるが、インスタントコーヒーとコーヒー豆をじかにひいて飲むのとでは、豆からのほうが体にいい気がする。
酒もタバコもやらない俺が唯一たしなむ嗜好品がコーヒーで、一日何杯も飲む。
朝食もだいたいトーストとコーヒーだ。
一杯のコーヒーから一日が始まる、といってもいい。
そんな言い方すると格好いいけど、実は、コーヒーにこだわりがあるわけではない。
コーヒー豆の種類とか全然知らないし、淹れ方だって何の工夫もない。
ただのインスタントコーヒーに、クリープと砂糖を適当にコップにいれて飲んできた。
コーヒー自体が習慣性のある飲み物みたいだから、酒もタバコもやらない俺は、
家にいると、何かにつけてコーヒーを飲むようになった。
本を読む前にまず一杯。
読みながら一、二杯。
読み終わるとまた一杯。
洗濯や食器洗いといった家事の手伝いをするときも、
まずは一杯。
もちろん食事のあとにも一杯。
一日に飲む数は増えていく。
そんな俺が、どうしたわけか、特に理由もないのだが、
コーヒーを、豆をひいてから飲んでもいいかな、と思ったんだ。
そのためには豆を挽く道具(コーヒーミル)がいる。
ずっとコーヒーはインスタントですませてきたから
我が家にコーヒーミルなるものはない。
コーヒーにこだわりがあったわけでもない俺は、当然、コーヒーミルに対する知識もない。
そこでパソコンでいろいろ調べることから始めたのだった。
コーヒーミルや豆について調べると、コーヒーを取り巻く世界の広さ、深さ、バリエーションの多さに
インスタントコーヒーしか知らない俺はびっくりした。
いろいろあるから目移りしたけど、コーヒーミルを買うのは初めてだし、本格的な淹れ方にこだわるわけでもない俺は、
とにかく豆を挽いて飲むことができればいいとし、安いのを買うことにした。
コーヒーを豆から挽いて飲もうと思ったら、コーヒーミル以外にも、コーヒーフィルターやドリッパーなんかもそろえる必要があるが、
それらは近所のスーパーなんかでも目にすることができるものだったので、コーヒーミルだけネット通販で買うことにした。
朝、起きると、まずコーヒー豆をミルでがりがりやることから俺の一日が始まるようになった。